「真上 純米吟醸酒」の限定商品。袋吊りとは、鑑評会・品評会等のコンテスト用に出品酒として用意する際に行う手法。従来はヤブタ(お酒を搾る機器)等に醪を通してお酒を搾る工程を、濾過布に醪を溜めて宙づりにし、垂れた酒の液体を集める方法になります。
「安全・安心な酒造り」という考えから、使用酵母はきょうかいKArgシリーズ(尿素低生産性酵母)を使用。
*真上シリーズでは現在大吟醸・純米大吟醸を造っていないため、純米吟醸酒を袋吊りで製造しています。
2022年度官能評価
袋吊り
圧力をかけずに時間をかけて丁寧に搾ったお酒のため、雑味が少なく透明感のある日本酒に仕上がりました。
熟したバナナやメロンのようなやさしい果実香が特徴。綿飴のような繊細でやわらかな甘さを纏い、舌の上で転がすと爽やかな酸味が口の中を駆け抜けます。
後味のミネラル味と微かな苦味のアクセントでフィニッシュ。
袋吊り・濁り
まるで青リンゴをかじったかのような甘酸っぱさと、溢れ出る果汁のようなジューシーさが口に広がります。
滓をしっかり混ぜると、濃厚な甘味と旨味を感じることができる力強い一本。
キンキンに冷やして飲んでいただくことをお勧めいたします。
造り手コメント
今期の純吟は甘みと酸味のバランスを昨年のものより整えたいと考え、麹の一部を従来の「良い香り」ではなく「Aroma」を使用してみました。そのため、やや甘みが増えた分、酸味とのバランスが整えられたと思っています。
原材料名 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 兵庫県産山田錦 |
精米歩合 | 麹米60% 掛米60% |
アルコール分 | 17度以上18度未満 |
使用酵母 | きょうかいKArg1401 |
使用種麹 | 黒判もやし「良い香り」「Aroma」 |
日本酒度 | -1.8 |
酸度 | 2.4 |
アミノ酸 | 0.5 |
粕歩合 | 51% |
「安全・安心な酒造り」という考えから、使用酵母はきょうかいKArgシリーズ(尿素低生産性酵母)を使用。
2020年度官能評価
酢酸イソアミルが主体のメロンのような甘い香りと、爽やかな酸味とコクと滑らかさが味わいの特徴。
造り手コメント
正統派吟醸造りを意識しつつも、麹歩合を多少多めにしたうえで低温長期醪という吟醸造りをしたらどうなるか、というのを試してみたお酒になります。純米吟醸でありながらお燗にも向く酒質ではないかと思っています。